Linuxのデータリソース管理

ディスクの大容量化、コンピュータシステムの浸透、社会的から見てディジタルデータへの重要度は増す一方である。しかし、システムを取り巻く環境は今も昔も変わらずデータを破壊する様々な要因に取り囲まれており、今後もこれに対する検討は続けられていく事になる。

データ保護について検討する際、配慮すべき観点を挙げるとすれば、以下が挙げられる。

  • ハードウェア障害によるデータ破壊
  • ソフトウェア障害によるデータ破壊
  • 人為的ミスによるデータ破壊


ハードウェア障害によるデータ破壊

停止することなく、永久的に動作することが保証されたハードウェアは存在しない。
しかし、システムは企業活動と同様に停止することなく動作することが要求される。

高い信頼性が求められるシステムのハードウェアであれば、回路レベルに至るまで複数の代替パスを持たせて、異常時には求められるサービスレベルを最低限維持した状態で運用できるよう設計される。金融系システムから汎用機が消えない理由の一つである。(ただし、近年はそうとも言い難い。)

自然災害、停電、不良等、これら様々な要因に対処するため代替手段を構築する。
これを、冗長化という。

Linuxのデータリソース管理の観点では、RAID等がそれに該当する。

ソフトウェア障害によるデータ破壊

ソフトウェアには往々にしてバグが存在する。システムの利用方法は多岐に渡るため、単純な試験では全てのパターンを網羅することができず、穴が消える事は無い。また、ソフトウェア自体がバグを持たなかったとしても、外部の連携先システムがバグ、あるいは障害を起こすことによって正常でない情報を処理する可能性も存在する。

信頼性の求められるシステムでは、これに対処するため、特定時期の情報の状態を再現したり、あるいは正しい情報へと変換する仕組みを提供する必要がある。DBMSでは、ジャーナルシステムやスナップショットといった機能をサポートし、高いパフォーマンスを維持しつつ先述した問題へ対処している。

Linuxのデータリソース管理の観点では、ロギング(ジャーナリング)、バックアップがそれに該当する。

ただし、Linuxにおけるログの管理は、ソフトウェア障害の原因を調査するための目的として利用され、データ保護目的としては活用される事は少ない。データの再現には、ソフトウェア側組み込んだり、あるいはDBMSの機能を利用して実現するのが主流である。

人為的ミスによるデータ破壊

人は必ずミスを犯す生き物である。現在のソフトウェア開発手法も、これを前提として多くの手法が検討されてきた。
これはソフトウェアの利用者側にも言える事であり、どれだけ正確に作業することを心がけたとしても、決してミスが消える事はない。システムは、これを前提に開発することが求められている。

人為的ミスである場合、ある一定の時期の情報を再現できたり、あるいは参照できることが求められる。

Linuxのデータリソース管理の観点では、バックアップがそれに該当する。

  • 最終更新:2009-12-14 00:08:03

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